キムチ名人にキムジャンの手ほどきを受ける その1
何がすごい?って、 韓国の食の都である全羅南道で、朝鮮時代の邸宅にて、そこに代々伝わるご宗家伝統キムチを、ご当主であられるキムチ名人の大先生から直々に習うのである。宗家、お家元、本家本元。歌舞伎でいうと、市川宗家。成田屋! 存在自体が神々しいのである。これは個人じゃ経験できなさそう。・・良かった、このツアーに参加できて。そもそも朝鮮時代の邸宅って、上流階級。両班(ヤンバン)ってやつじゃない。韓流ドラマは見たことないので良くわからないけど、私、両班って言ったら「両班海苔」ぐらいしか知らないし。
・・・なんてことを思いつつ、光州市内から栄山江(ヨンサンガン)沿いに南西方向に車で約30分。羅州(ナジュ)市にやってきました。
ここが名人の邸宅。ご家族で国の指定文化財に住んでいらっしゃるのです。
【重要民俗資料第263号 羅州南坡古宅】
朴炅重(パク・キョンジュン)家屋。この看板には153号と書いてあるのですが、元はこの地方の文化財153号として登録されていたものが、国の重要民俗資料に格上げされたということらしい。
朝鮮時代後期(1884年)に朴ジェギュが建設し、1910年代と1930年代に再建された。母屋を含めた7棟は、当時の家屋の特徴をほぼそのまま残していて、家具や工芸品など、昔の上流階級の暮らしぶりを今に伝えている。文化遺産として優れた歴史的・学術的価値が認められている、とのこと。
この時代、このエリアでこういう事件が起きています。ここに出てくる朴なんとかさんって、この邸宅の朴氏と繋がっているような資料も見つけたのですが・・。
長くなるので、四の五の言わず、おじゃましまーす。邸宅入口。
立派な門をくぐっても、母屋はまだ先です。
母屋。中庭ではキムチ作りの準備が始まっていました。
お部屋拝見。調度品が素敵。箪笥も年代物なんだろうなあ。
オンドル用のかまど
かまどの奥に見えたのは、こんな大きなカボチャ。
これはキムチ用の大根かな。
母屋に向かって左手に大きな井戸がありました。
水キムチを作って持って帰るための茶色の容器が大量に用意されていました。
母屋の右手から見る。この右手にも庭が続いています。
母屋向かって右奥の大きなイチョウの木。犬小屋の屋根が黄色の瓦ぶきに。
日本から20人の知らない人たちがやってきて困惑していた犬。
わいわい賑やかに、キムチ作りがいよいよ始まります。
(前段長すぎ)