世界キムチフェスティバルでキムチを漬ける
今回の旅でのメインイベントは3つ。
1.羅州のキムチ名人宅で半トンチミキムチ体験
2.光州世界キムチフェスティバルでの白菜キムチ&カクテキ漬け体験
3.キムチタウンの世界キムチ研究所でキムチの勉強
2つめのイベントは、光州世界キムチフェスティバル。1994年から開催されているキムチの祭典。毎年6万人以上の来場者があるそうで、キムジャン体験も人気とのこと。ワクワク。期待が高まります。「第23回光州世界キムチ祝祭」
我々が伺った日曜の午後も、多くの家族連れで賑わっていました。キムジャン体験は、韓国の皆さんにも大人気。予定の時刻より15分ほど押して始まりました。
体験ブースに移動して、まずは白菜キムチから。下ごしらえした白菜とヤンニョムがセットになった容器が配られます。ヤンニョムの薬味をよく混ぜて、白菜の葉っぱ1枚1枚丁寧に塗り込みます。
長テーブルにズラリ並んで、皆、真剣です。オレンジのお揃いのエプロンがちょっと楽しい。
次は大根キムチ。カクテキです。
既に名人から習ったこともあり、慣れた手つきで、あっという間にできちゃいました。ものの15分! メインイベントの1つだった割に、ちょっと拍子抜け。
・・・が、しかし。このキムチ。帰国して日本で食べてみたら、びっくりするほど美味しかったのです。まだ浅い味ではあったものの奥行きのある味で、塩辛さが先に来るけど深い。滋味じわじわ。
イベント会場では流れ作業的に「混ぜただけ」に近い状態だったのに、光州のキムチって、キムチというか、このヤンニョム。すごい実力! 光州の旨いもの全部が濃縮されているかのような、とても「混ぜただけ」とは思えない味に、ちょっと唸ってしまったのでした。これぞ韓国の味、でした。
韓国キムチ、すごい!
キャンペーン告知が入ったところで、せっかくなのでキムチフェスティバル会場を少し駆け足で回ってみましょう。
会場入り口で見つけたのは、キムチ冷蔵庫のブース。ほほーう。手前の背の低い冷蔵庫は、いかにもキムチ専用という感じですが、奥の普通っぽい冷蔵庫は中段の引き出しがキムチ専用なのか・・と見てみたところ、上段から下段まで、全部キムチが入るように小分けの収納ボックスが入っていました。そっか。年間用のキムチだったら冷蔵庫1台分にもなるよね。
メイン会場を見てみましょう。
メインステージでは、K-POPのライブや、キムチのオークション、トークショーなど、これでもか?とステージ企画が目白押し。プログラムによると「キムチ主婦歌合戦」的なステージも予定されていたようです。
それにしても、キムチでここまで盛り上がるなんて、韓国人のキムチ愛を感じました。日本に置き換えると、梅干しフェスティバル、みたいなものかしら。各家庭で漬ける。市販でも買える。食卓に欠かせない。お母さん、おばあちゃんから教わる。家庭の味があり、伝統があり、季節がある。国民食。ソウルフード。
物販ブースは、キムチ関連グッズや関係ないグッズ、なぜここで?というような日用雑貨(ペンチとか釘とか・・)まであり、大変に面白かったです。キムチの味見もできるし、おでんとかアイスクリームとか、食べ物屋さんも盛況でした。
買おうかどうしようか迷いに迷ったのが、このキムジャンマット。小さいサイズが1万ウォン。折りたたむとコンパクトだし、誰かのクリスマスプレゼントにも良いかな、と散々悩んだけど、結局買いませんでした。
くすりと笑ったのが、短冊。七夕とか神社仏閣関係なく、こちらの人は願い事を短冊にぶら下げるらしい。願い事ではないけど「〇〇〇好き」(個人、芸能人関係なく)ってのも多く下がってました。で、写真の白い短冊、キムチの神様にお願いしたことは、「お金持ちになれますように」。これ、万国共通でしょうね。